パチンコのスペックは主にミドル・ライトミドル・甘デジの大当たり確率を軸に、確変・ST・1種2種混合機・時短突破・転落などのタイプが組み合わさって構成されています。その中で、最近は甘デジ×時短突破型の機械が想像以上の出玉を生み出し、さらに遊タイムが合わさったことで人気を集めています。
時短突破型はV確STの派生として、2014年頃から出始めました。「CR丹下左膳」や「CR 009 RE:CYBORG」などが有名ですが、大当たり確率約1/199あたりのライトミドルがメイン。その後、「PFマクロスフロンティア3 Light ver.」や「Pぱちんこウルトラセブン2 Light ver.」「PA巨人の星~栄光の軌跡~Light ver.」などが設定付きぱちんことして登場しました。
実は、少し前から新しいスペックと爆発力のある甘デジが組み合わさり、人気の火種が燻り出していたのです。
遊タイムの作動は日工組の内規で、大当たり確率の分母2.5倍~3.0倍以下の発動、大当たり確率の分母3.8倍以下の時短回数となっています。1/99の甘デジの場合は250回転で約376回転の時短まで付けることができます。
時短突破型の場合、時短スルーした回転数も遊タイム発動までの回転数に含まれるうえ、時短中に右打ちの高ループに直行できることは大きなメリット。とても相性が良いのです。
設定付きぱちんこの時短突破型がちょっとした人気を集めた中、遊タイム付きの時短突破型の登場によって、甘デジが狙える台として認知され始めました。
今回は2020年夏頃に導入され優秀な出玉性能を発揮している機械をご紹介します。
京楽産業.
大当り確率 | 低約1/99.9 高約1/86.3 |
確変突入率 | ヘソ1% 電チュー100% |
真仕置CRASH TURBO | ST120回orST120回+時短50回or時短279回 |
出陣チャンス(時短) | 40回 |
賞球数 | 3&1&2&10 |
ラウンド | 10Ror3R |
カウント | 10C |
遊タイム | 低確率状態を280回転消化で 379回の時短突入 |
3R+ST120回 | 1% |
3R+時短40回 | 99% |
10R+時短279回 | 0.5% |
10R+ST120回+時短50回 | 49.5% |
3R+時短279回 | 0.5% |
3R+ST120回orST120回+時短50回 | 49.5% |
遊タイムやロング時短など、新規則を多く搭載して登場した京楽産業.初の遊タイム搭載機です。ST継続率は約80%と非常に高く、加えて最大ラウンド比率も50%と、RUSH突入によってまとまった出玉を獲得できるのが特徴です。「スエオ」で据え置きを示唆するなど朝イチの攻略要素もあり、様々な面で新しい魅力が詰まっています。
SANKYO
大当り確率 | 低1/89.9 高1/72.9 |
ST突入率 | 5%(時短引き戻し含む合算約35.2%) |
ST継続率 | 約75% |
ST回数 | ST100回 |
時短 | 30回or50回or100回 |
賞球数 | 1&1&5&3&10 |
ラウンド | 10Ror7Ror5Ror3R |
カウント | 10C |
遊タイム | 低確率225回転消化で 電サポ341回 |
3R確変+ST100回 | 5% |
3R通常+時短100回 | 1% |
3R通常+時短50回 | 19% |
3R通常+時短30回 | 75% |
10R確変+ST100回 | 40% |
7R確変+ST100回 | 5% |
5R確変+ST100回 | 5% |
3R確変+ST100回 | 50% |
大当たり確率1/89.9のため遊タイムまでの回転数がとても軽いのが特徴。30回の時短スルー後、わずか約200回転すれば遊タイムに突入するため、遊タイムまでがそこまでに苦にならない印象です。ST継続率こそ約75%程度ですが、最大ラウンドに偏れば魅力的な出玉を獲得できます。
2020年から遊タイムをはじめ、3種類の時短の搭載が可能になったことでパチンコのスペックが少しずつ変化し始めています。大当たり確率の下限が1/319になり最大ラウンドが10Rになりましたが、継続率が緩和され、遊タイムが可能になり、連チャン性能によって出玉感が戻ってきています。
甘デジについては遊びやすいイメージだったものが、これからは遊びやすいタイプと大量出玉を獲得可能なタイプに二分されていくかもしれません。
ミドルやライトミドルばかりがメイン機としてクローズアップされがちなパチンコですが、遊タイムによって進化した時短突破型の甘デジにも注目すべき時代に移りゆくのではないでしょうか。
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