ふぉふぉふぉ!パチンコ・スロット打ってますか??
安藤店長です♪
セェイントセイヤァァァァ~♪
ただただ面白い!!聖闘士星矢世代の安藤はシャカが大好き♪
現行機種で万枚出せるのは「聖闘士星矢」か「番長3」ぐらいか…
ちなみに安藤店の「秘宝伝theLast」で正月早々、万枚でちゃいましたね…それも2日連続(涙)
どの機種も出れば楽しいw最終コレになっちゃいますねw
データおじさんに豹変した常連のお客様
スマホ片手にポチッとしてしまえば、ホールの出玉状況、グラフ、入替など様々な情報が手に入る。パチンコ店にある端末をタッチしてもすぐに欲しい情報が手に入る。
出玉、設定予測、力の入れている機種など最近のスロットには欠かせない「データ」。
店側は「ホールコンピューター」通称「ホルコン」と呼ばれる機械を使い、売上や出玉・スタートなど営業に使用するデータを常時繋げている。
※遠隔はできませんw
パチンコ店にある店側・お客様側の情報は膨大な量で、分析するだけでも一苦労。
そんな現代から遡る事約20年…
「出玉グラフ」など無い時代。データランプにはBIG /REG/回転数/4日前までのデータしか表示されなかった時代…
スロットはAT機が全盛期だった。
1日に●●万円といった勝ち組が現れ、まさに「鉄火場」だった。
駆け出しのスタッフだった安藤は毎日「コイン補給」「交換」に明け暮れていた。
その時常連だったお客様の話。
毎日「獣王」を打つおじさん。どう見ても毎日負けている。
連日「獣王」一本だったにもかかわらず、途中から「サラリーマン金太郎」へ。
こちらでも毎日大敗。
他の常連の方からの情報によると「元お医者様」。息子さんに医院を譲り、パチンコ屋で余生を過ごしているとのこと。
ただ…負けが過ぎた…。
1か月ほど来店されない日々が続いた。
ある新装開店日。新台目当てに多くのお客様が並んだ。
整理をしていると、あの「元お医者様」が入口の先頭に!?
10:00開店。猛ダッシュで新台コーナーに向かうお客様たちをスルーして
おじさんはソファーへダッシュ!!!!
はい??どうした?なぜ狙い台に走らない??
頭の中はパニック状態の安藤。
なにやらノートを取り出し、ペンで書きだしている。
開店してから30分後…
やっと立ち上がったおじさんはおもむろにAT島へ。
遊技している他のお客様の後ろに立ちメモ…ひたすらメモ。
30分置きに巡回してはメモをとるおじさん。
ぶつぶつ言いながらその日はずっとその繰り返し…
当時の店長へおじさんの事を報告すると…
店長「うーん…データを取って何を調べているかだな。安藤毎日やる様ならば声掛けして聞け。何のデータを取ってらっしゃるのですか?と」
安藤「かしこまりました」
予想通り1週間毎日、開店から閉店まで遊技もせずにメモ魔と化したおじさん。
10日目遂に声を掛けた。
予想外のデータ収集能力にビックリ
安藤「お客様…ここ数日お見掛けしましたが…何のデータを取られているのでしょうか?」
おじさんはビクッ!!っと反応したものの落ち着きを取り戻し、話をしてくれた。
おじさん「安藤君だったかな?迷惑は承知で申し訳ない。負けが大きくなって、どうにかして勝ちたいと一月考えたのだよ。傾向と対策、何ゲームでついてATに入る確率が理論値よりも…」
後ほど聞いた話では有名国立大学で教授もされていたおじさん。
確率は絶対であり、店の癖も必ずある。
設定の入れ方、挙動を推測して予想するのが楽しみに。
安藤「予想された台で遊技はされないのですか?」
おじさん「まだ精度が足らないのだよ。もっと精度を上げて行かねば…失敬」
とおじさんはまたデータ収集に。
現代なら「グラフ」や「小役確率」「メーカーアプリ」などを使って推測するのだが、そんなものは20年前にはない。
ノートをチラッと見せて頂いたが、手書きのグラフ、確率、よくわからない計算式でビッシリ…見るだけで頭が痛くなった。
店長に事と次第を報告すると…
「ほぅ…おもしろい。おじさんには自由にデータ収集をしてもらいなさい。私との心理戦の始まりだな…ガハハハッ」
と大笑いしていた。
2か月間続いたデータ収集。
ある日から「データおじさん」や「先生」「教授」というあだ名になり、仲の良いお客さんへは傾向と対策をアドバイス。
そして遂に遊技する日がやってきた!!!
ある朝、7:00に出勤するとおじさんはすでに並んでいた。
安藤「おはようございます!どうしたのですか?こんなに早く!!」
おじさん「今日はついに遊技する日が来たんだよ!!楽しみで眠れなかったんだ」
安藤「勝てるといいですね♪もう少し待っていてくださいね」
安藤「店長!!あのデータおじさん並んでいますよ!!」
店長「そうか…遂に来たか…何を打つかは想像がつく。楽しみだ…くっくっくっ…」
不敵な笑みを浮かべて設定をしにいった店長。
もしや全部ベタピンに…いやあの鬼店長ならやりかねない…おじさん…
開店しておじさん猛ダッシュ。
座ったのは「獣王」それも角台。よりによってこんな日に…なぜだぁぁ!!
「もらった!!」と店長のインカムが…
はぁ…また負けるのか…
閉店までATを取り切れなかったおじさん。
見事万枚over。
ん?なぜだ?あの鬼軍曹なら絶対①…
店長「安藤…今日の獣王は角から3台全て設定6だ。いいか勝たせることも必要だ。おじさんの苦労を無駄にしてはならんのだ。商売はなお客様あってのものだ。
あのおじさんは今日勝ってまた来てくれるんだ。お客さんを育成するのも我々の仕事だ」
安藤「店長…かっこいいです…」
ガハハハッと笑いながら赤字額を見て顔面鬼神になっていた当時の店長を今でも忘れないw
その後おじさんはデータを取りながらも「あーでもない、こーでもない」と言いながら負けは減っていったように思う。
まとめ
パチンコ店で遠隔は出来ない。設定漏洩などの不正も。
「だがお客さんを育成する」そういった当時の店長の言葉は安藤に今も根付いている。
勝たせたい。そういった気持ちを伝えるのも我々の使命なのだ。
因みに…データおじさんは5号機への変わり目に他界されました。
それまで毎日ご来店いただき、データ収集に勤しんでおりました。