「設定」と云えばスロットを連想される方も多いと思いますが、2018年頃からは設定付きパチンコも登場。
パチンコの設定は新しいように思えますが、ひと昔前1995年頃にも今とは感覚が逆で設定1が甘い確率となっていたパチンコなどがありました。
なのでパチンコ、スロット好きにとって「設定」という言葉はパワーワードといってもいいんじゃないでしょうか。
6段階、4段階、2段階と機種毎に決められた確率で稼働するように設けられているのが「設定」です。
数字が大きくなっていくにつれて甘い確率、逆に小さい数字ほど辛い確率となっています。
ホールなどで良く耳にする「設定狙い」や「設定看破する」というワードは、いかに良い確率の台を発見し遊技出来るかって事をあらわしているんです。
スロットを例に出して説明していくと、ボーナス確率に加え小役確率が変動しているパターン。
またART機やAT機といったモードや状態時への抽選方法が変動しているパターンなど機種によって様々な特徴があります。
なので自身が打ってみようと思っている台は一度、検索してみるのをお薦めします。
「機種名 スペック」「機種名 解析」などですぐにヒットしますよ。
こう考えるのが最初の関門なんです。今ではカチカチするだけで簡単に小役の数が判る小役カウンターを使ってる人が多いのではないでしょうか。
昔はホールでそのような部類の器具は憚れるような状況だったのですが、最近は当たり前に使用できます。
でも実際に数えていくと気づくんです。
そうなんです、けっこうブレるんですよね。機種の公表解析の確率と照らし合わせても本当にこの確率で抽選してるのか?って数字になってたりします。
例えば1/10という確率があるとします。10回挑戦したら1回は当たる確率ですよね。
では本当に1回当たる確率を出すとこうなります。
1-(9/10)10=0.651322.. =65.13%
10回中9回は外れる確率を1回も当たらない確率を全体とし、そこから引けば1回は当たる確率が出てくるという事です。
その答えが65.13%。10回中1回は当たる確率は6割強ぐらいしかないんですよね。そりゃブレますわな。
ちなみに分母が大きくなっても分母と同じ試行回数だと、不思議と確率はそんなに変わらなくなります。
参考までにパチンコの大当たり確率で見てみるとこうなります。
回転数 | 1/320 | 1/200 |
1 | 0.313% | 0.50% |
2 | 0.624% | 0.998% |
5 | 1.553% | 2.475% |
50 | 14.486% | 22.169% |
100 | 26.874% | 39.423% |
200 | 46.526% | 63.304% |
320 | 63.270% | 79.891% |
500 | 79.090% | 91.843% |
分母と同じ試行回数だとだいたい6割程度に不思議と収まるんです。甘デジの1/100だろうと、逆に1/400、1/500だろうと当たる確率は6割。
ですが試行回数を増やせばどうなるか。ここまではあくまで1回の当たりを軸に考えてきましたが、ここからは確率の収束についてです。
これもまたホールでよく耳にする「確率は収束する」「数を回さないと収束しないから」って云われている所以です。
スロットだと8000回転~10000回転が多くて1日に試行できる回数です、パチンコだとその半分以下ほどになってしまいますが、どのくらいの試行で確率は収束するのでしょうか。
例えば1/100という確率を10000回試行したとします。すると1/80~1/120前後で推移する確率がおよそ95%。
100万回試行すると1/98~1/102前後で推移する確率がおよそ98%となります。
簡単な計算で割り出したのでズレてたら申し訳ない。
ここで伝えたいのは試行回転数を稼げばたしかに近似値になりますが、100%にはならないんです。
結論は「設定」は見抜けないと僕は思っています。正確には、推測はできるけれど看破はできないってことです。
いろいろな数字を並べましたが結果、数%のイレギュラーは起こりうるんです。そういう色々な要素があるのがパチンコ、スロットなんだと思います。
だからこそ楽しいし面白いんです。最近の台にはART終了画面や特定の演出などで、設定が確定する機種があります。
「押忍!番長3」のスウィートVer.パネルや「バジリスク絆2」の弦之助BC撃破人数666人など、これが出現すれば「設定」は判別できちゃいますが出現率が低かったりします。
確率とにらめっこして想像して推測する、でも正解はわからない(笑)だからこそ「設定」を見抜くとは打ち手にとって永遠のテーマなんですよ。
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