パチスロにおける演出の定番パターンを深堀りするこの企画。今回は、パチスロにおける1つのお決まりパターンであるAT・ART中の演出について考えます。〇〇RUSHなどの演出のイメージは、キャラクターが一心不乱に走っている姿が容易に想像できますよね。なぜ彼らは走っているのでしょうか?一緒に考えていきましょう。
まずは5号機の販売台数トップ3の機械から振り返ってみましょう。
販売台数1位
パチスロ北斗の拳 世紀末救世主伝説
◎Sammy(2011年)
めちゃくちゃ走っている!
時には1人で、時には兄弟や仲間と一緒に、とにかくひた走るケンシロウ。目指すはゲーム数を上乗せしてくれる強敵たちなのか、セット継続をかけて闘うラオウなのか、ART純増約2.2枚のスピード感にしっくりくる速さの印象です。
販売台数2位
押忍!番長2
◎大都技研(2011年)
ジャンプしている!
頂きを目指して川をジャンプして進む轟金剛。ステージが進むと崖を登り、山頂で座禅を組むわけですが、おそらくライバルとの対決に勝利するための修行をしているのだろうと考えられます。
販売台数3位
秘宝伝~太陽を求める者達~
◎大都技研(2012年)
めちゃくちゃ走っている!
純増約2.8枚のATだけに、主人公たちは障害物をもろともせず走り続けていきます。遺跡調査員の主人公たちと、秘宝を狙うミサイル団、秘宝を探す主人公たちを排除するザック第三帝国の構図となるので、いち早く秘宝を見つけるために走っているのは間違いなさそうです。
ヒット機種を振り返ると、どれも疾走感のあるAT・ART中の演出ばかりになっています。何かを目指して走り続ける展開が、ARTのスピード感と重なるのでしょうね。
そんな中、パチスロ北斗の拳 転生の章については新しいゲーム性をテーマに開発された背景からか、ATは「闘神演舞」として演舞をする演出になりました。その続編のパチスロ北斗の拳 強敵では、ステージのみ転生のものを採用し、王道の走るATに戻っています。
さて、最近の機械に関してはどうでしょうか。販売台数の多い6号機を少しばかり見ていきましょう。
Re:ゼロから始める異世界生活
◎大都技研(2019年)
ナビをしている!
パチスロ北斗の拳 天昇
◎Sammy(2019年)
闘っている!
SLOT劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語
◎メーシー(2019年)
飛んでいる!
SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆2
◎ミズホ(2020年)
闘っている!
押忍!サラリーマン番長2
◎大都技研(2020年)
轟は走っている!(クルーザーで)
鏡は飲んでいる!(クルーザーで)
あれ?最近の機械の主人公はぜんぜん走っていません。6号機はAT純増枚数が増えて、より疾走感が出ているのかと思いきや、定番の主人公がひたむきに走る演出が減っているようです。
また、闘う主人公が主流なのと、押し順ナビではなく目押しが必要な機械が増えたことも影響がありそうです。
Daiichiが公式WEBサイトでおよそ2年間発信していた「Daiichi ジャーナル」にて、開発者インタビューが残っており、そちらでART中に走っている演出について言及されていました。
ART中にキャラクターが走っているのは一言で表すと「流行」なのだそうです。ただし、予想していた通り多くの機種において走っている演出には目的があり、ただ走らせているだけではない様子。
最近の「流行」は、走らせないことなのかもしれませんが、今後新たな目的があれば、主人公たちに再び走り出すのかもしれませんね。
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